アクアソイル工法の屋上緑化と造園工事株式会社イケガミ

AQA SOIL屋上緑化

Q&A 屋上緑化

Q 使用できる樹種について教えてください
一般的に造園用の樹木として流通している種類であれば、ほとんど植栽できます。
Q 費用はどれくらいかかりますか?
面積と厚み、使用する植物によって異なります。詳しくはお問い合わせください。
Q お手入れの方法は?
植物によって異なりますが、一般的な造園よりも手間がかかることはありません。
Q 重さはどれくらいですか?
アクアソイルの厚みによって異なりますが、一般的な土壌に比べると約1/3の軽さです。
Q 水があふれることはありませんか?
排水システムは1時間あたり100mmの雨が2時間連続した場合に備えて設計してありますので、水があふれることはありません。
Q 屋上緑化の根が建物を傷めませんか?
アクアソイルには毛細根が発達するので、建物を傷めることはありません。建築側でも十分な措置を施して施工するので安心です。
Q (技術者向け)メンテナンスー剪定ー
剪定は樹形を維持する枝抜き剪定が最も適していると思われます。剪定ゴミも少なくて済みます。安全面で問題のある枝は思い切って抜いてしまった方がよいと考えています。
Q (技術者向け)メンテナンスー施肥・改良材の使用についてー
追肥なしで管理するのが理想ですが、葉色をよくする、樹勢を補うなどのために施肥をする場合は、微量要素が加えられた化成肥料をごくわずか施用すると効果的です。改良材は一部の粘土鉱物がPHの安定維持、保水性の向上などで有用です。
Q (技術者向け)メンテナンスー通気排水の目視確認ー
排水の目詰まりは時間をかけて進行し、植物の生育不良などで初めて気づくことが多いようです。その間、排水不良による荷重がかかっている状態が続くので建築物の安全上も深刻な問題となります。雨水点検枡を目視確認することで、排水が円滑であるかを確認できます。
Q (技術者向け)メンテナンスー潅水・自動潅水システムについてー
雨水を生かすことで、自動潅水システムが不要になる場合も多数あり、年間を通して全く人工的な潅水を行わない事例もあります。ただしこのことはメンテナンスフリーを意味しているわけではなく、定期的に観察をして、必要な時には思い切って水やりをすることが肝要だと考えています。仮に人の手によってに潅水をする機会があったとしても、自動潅水システムを設置した場合のライフサイクルコストに比べれば、費用は僅少です。
Q (技術者向け)築山・アンジュレーションについて
面排水が発生しにくい通気排水性の高い植栽基盤を用いれば、ダイナミックな造形が可能となります。斜度の目安は30°程度です。
Q (技術者向け)倒伏防止策ー樹木選びと支柱についてー
倒伏を防止するために、まず、風を往なしやすい樹形の植物を選ぶことが第一です。単幹より株立の方が風をいなしやすいのと、単幹も目通り寸法ではなく、樹形で選べば倒伏の可能性を低くできます。屋上緑化でも一般的な支柱は使用できますが、支柱を見せたくない場合に土木用プラスティックネットを使ったジオテキスタイル材応用支柱は合理的でコストパフォーマンスが高い技術です。樹形にもよりますがが、高さ5m程度の落葉樹(常緑樹はマイナス20%)であれば活着までの倒伏対策としては十分な支持力を発揮します。この支柱はアクアソイルの土壌せん断強度を想定しており、一般的な造園にも活用できます。
Q (技術者向け)倒伏防止策ー植栽基盤の役割ー
人工地盤上の植栽で倒伏防止を考える際、支柱は「仮支柱」として使用し、活着後は毛細根で支持するのが望ましいと考えます。毛細根は細かい根ひとつひとつに摩擦がかかるので、樹木が倒伏しにくいのです。この場合も微量要素を加えた改良型真珠岩パーライトと通気排水システムを組み合わせた植栽基盤は有効で、経験上最も倒伏に強いと考えています。
Q (技術者向け)自動潅水システムなしの管理について
「易効性有効水分」の高い植栽基盤を用いれば、雨水のみで植物を育成することは十分可能であり、事例も多くあります。軒下などの雨があたりにくい場所には雨樋の雨水を取水した上で複数箇所に分散する分水システムなどを活用することも有用です。
Q (技術者向け)開渠と暗渠について
屋上緑化はドレインを目視点検するために開渠にすべきというのが一般的な意見ですが、通気排水性の高い植栽基盤を用いることで、安全に暗渠にすることが可能となります。暗渠にするメリットはドレイン付近にゴミが溜まらないということで、したがって目詰まりは発生しません。排水は植栽基盤でろ過されるので、ゴミが流れ込まないのです。万が一のときのためにドレインにカバーをかけておけば点検ができます。
Q (技術者向け)通気排水システムについて
外構植栽、人工地盤にかかわらず植栽の成否を分けるのは土壌と通気排水資材の組み合わせであると考えています。通気排水システムには重力水(雨が降って24時間以内に流出する水)を円滑に排水する機能が求められます。重力水は浸透、排水の際に植栽基盤に酸素を取り込む役割も果たすので、この重力水を効率良く排水することが重要なのです。通気排水システムには十分なマージンをもたせてありますが、今後局地的気候によって想定外の降雨がある場合に備え、もしもの時に改良ができる通気排水システムが望ましいでしょう。通気排水のトラブルは目に見えないところでゆっくりと進行するので注意が必要です。
Q (技術者向け)土壌についてーアクアソイル育成用/排水用ー
保水性と通気排水性を最大限に生かす粒度で構成され、微量要素を加えたアクアソイル(育成用/排水用)と後述の通気排水システムの要件を満たした植栽基盤が、屋上緑化に最も適しています。また、この技術は人工地盤化した外構にも活用が可能です。
Q (技術者向け)土壌についてー土壌硬度とCBR値ー
土壌硬度は自然土壌と同程度であることが望ましいでしょう。また植物の植え付け初期の植物の安定や園路の施工などを考えると、高いCBR値を持つ土壌の有用性は高いと考えています。植栽基盤を全体に施工した上で、園路の施工ができるのと、通気排水システムがシンプルにできるからです。
Q (技術者向け)土壌についてー植物が使える水分=易効性有効水分ー
pF1.8から3.0の「易効性有効水分」が重要です。この水分が多いか少ないかが「植物使える水が多いか少ないか」を意味するからです。pF値の高い難効性有効水分は土壌の粒子と強く結びついて、植物の根はこれを吸収することができません。同じ有効水分と表記されていても、それが植物から見て使える水か、そうでないかを見極めることが重要です。
Q (技術者向け)土壌についてー耐久性ー
一般の植栽と異なり土壌の交換や改良が困難な屋上緑化において、土壌が経年劣化を起こさないこと、つまり耐久性が高いことが大切です。アクアソイルは固結や目減りなどの経年変化が極めて起きにくい土壌で、約半世紀の実績があります。
Q (技術者向け)土壌についてー屋上緑化の特性と植物の成長についてー
屋上で樹木が大きくなりすぎると荷重、防水の安全性という二点でトラブルが起きやすくなります。屋上緑化の土壌には植物をゆっくりと健全に生育させることが望まれます。栄養豊富な土壌や肥料分を多く含んだ土壌での生育管理には十分な注意が必要です。
Q (技術者向け)防根・耐根について
毛細根が発達する植栽基盤であれば、植物の根が防水を傷める可能性が低いといえます。そもそも、屋上緑化のトラブルは土中よりも防水の天端(屋上緑化の急所)で起きやすいようです。毛細根が発達するタイプの植栽基盤を前提に考えれば、事故の可能性は極めて低いといえます。防水保証への耐根シートが求められる場合は、防水メーカーの自着式の耐根シートが最適でしょう。
Q (技術者向け)躯体および屋根勾配について
陸屋根の状態で円滑に排水する設計であれば屋上緑化の施工には問題はありません。急勾配は、RC造などの場合は30°がひとつの目安となります。勾配の長さによっては施工上の安全性、利便性を確保するために滑り止めが必要となりますが、植栽基盤の崩落の危険性は極めて低く、一旦植物が活着すれば、崩落の可能性は極めて低いといえます。
Q (技術者向け)防水について
アスファルト、シート、塗膜、FRP、躯体防水、金属防水など、いずれの防水でも屋上緑化の施工が可能です。ただし、一部の塗布防水で膨潤劣化を起こしやすい工法については検討が必要です。屋上緑化の側から見た場合、という注釈をつければ、躯体防水は最適な防水です。シート防水の一部には「耐根機能」「紫外線カット機能」を備える工法があります。躯体への追従性について検討する場合は、一部の金属防水が効果的なようです。
Q (技術者向け)屋根仕上について
通常の屋根、折半屋根、金属葺のいずれも施工が可能です。折半屋根と金属葺の場合は草屋根工法が活用しやすいので、そちらをご参照ください。
Q (技術者向け)建築物の構造について
荷重の範囲内であれば、木造、鉄骨、プレキャスト、PCいずれの構造でも屋上緑化が可能で、施工事例があります。

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