2022.02.03 その他
手放すことは、掴むことか
今日は節分です。
新しい年を迎えてはや1ヶ月、1/12が過ぎたわけです。約8%と考えるとすでに心が焦るような気もします。
新年は珍しい過ごし方をしました。
3日間は都内のホテル、その後京都で過ごすという、おそらく人生始まって以来の、ゆったりとしたお正月です。
沢山のものを見ましたが、心を掴まれたのは福田美術館の木島櫻谷(このしまおうこく)展の「灰塵」と「望郷」の2枚です。
灰塵
望郷
どちらの絵も向かって人物の視線、動作が左上方向に向いています。「灰塵」は手放すことをせず全てを失った姿、「望郷」は最後まで握りしめていたものを手放した末に故郷に戻ることができた姿、そんな想像をしました。
元から手にしたものは一旦手放さないと、新たなものは掴めず、さりとて長く手にして来たものは容易に手放せず…。
「灰塵」「望郷」ともに手放すか否かという決断が強く人生に関わっています。
どちらが正解、ということではないと思うのですが。